株式会社ツチヨシ産業

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技術情報

生型材料及び生型試験法の基礎(改訂版)

株式会社ツチヨシ産業 水田豊昭・黒川 豊

5.シリカプログラム(Silica program)

■2-化学分析シリカプログラム試験におけるオーリチック分の定義
シリカプログラム試験は,生型砂を熱リン酸により溶解し,これに溶解しない石英を定量し,基礎砂と称される新砂のオーリチック分相当で補正してオーリチック分を求める試験方法である.
ところが,この熱リン酸可溶分(低耐火度物質)を慣例的にオーリチック分と呼ぶことが多く,これが混乱の元となっている.
   熱リン酸可溶分(低耐火度物質)=オーリチック分+長石
基礎砂による補正は,鋳造工場が様々なけい砂を不特定の比率で使用することで,補正ができなくなっている.
代表的なけい砂のオーリチック分相当(長石等)を,Table13に示す.けい砂の種類によって,オーリチック分相当は大きく異なる.

Table13 代表的なけい砂のオーリチック分相当(長石) %
灼熱減量 全粘土分 金属分 オーリチック
相当
シリカ分
再生砂 0.1 0.4 0.5 10.8 87.8
温泉津けい砂 0.4 0.1 0.4 12.9 86.1
河村けい砂-1 0.6 0.1 0.8 26.3 71.6
河村けい砂-2 0.7 0.5 0.9 27.8 69.0
最上けい砂 0.4 0.2 0.1 16.0 85.1
秩父けい砂 0.6 0.4 1.5 5.3 93.2
浜岡けい砂 1.1 0.4 3.5 54.2 42.4
白銀けい砂 0.2 0.2 0.2 2.4 97.1
三河けい砂 0.2 0.4 0.4 5.4 93.4
フラタリー 0.1 0.1 0.2 0.9 98.6
フリーマントル 0.1 0.1 0.1 0.5 99.5



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